「なんだこのチームは…?」
今までにない光景がそこにはあった。ある程度の納得のいく試合後に皆が練習している。
しかも、各選手がコーチ陣を中心に教え合っているではないか。
自然と2人組ができ、斎藤さんは石井さんに打ち方を聞いている。
和田さんはティーのボールを投げてくれて細かい点をチェックしている。
そして雄高さんは会長と共に各選手に熱心にアドバイスをしている。
あっちでは涌井さんと徳留くんが投手育成についての意思疎通をしている。
こっちでは中川さんが全体を見守りながら気がついた点を永井くんにアドバイスする。
このチームは誰も特別な選手はいないのだ。皆が皆を見守り、皆が皆をアドバイスする。
それぞれがアドバイスを自分で消化する環境があるから落ち込むことがない。
知りたいことを遠慮無く聞けるし、自分の思いも遠慮無く言える。
知らぬ間に「複数のアドバイスによる混乱」という環境は無くなった。
教える方と教わる方で意見交換ができ、修正方法も共に考えてくれる仲間がいる。
そして、結果が出たときに自分のことのように喜んでくれる仲間がいる。
言葉には表現できない感情が湧いてきた。
徳留くんの指導の下での松島くんの投球練習を受けながら、横にいた土居くんと2人でジッと練習風景を見つめていた。
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2006年4月29日 |
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