「甘えと信頼の違い」


 今年の自分を振り返ってみて、反省し改善するべき点に気が付いた。
 例えば、捕手の時、「うちの投手ならおさえてくれる」と心の中にある。そう思うのはいいのだが、その気持が、「信頼」ではなく「甘え」になってしまっているところに問題点がある。その結果、先日涌井コーチにアドバイスを受けたように、試合の流れを考慮せずにただサインを出しているだけになってしまっていた。捕手がサポートするのではなく、投手一人にやらせてしまっていたのである。これは、自分の心の「甘え」である。
 また、このことは打者の時にもいえる。
 例えば、サインが出た時に、何が何でもエンドランを決める、何が何でも盗塁をする、何が何でも盗塁の際に捕手の邪魔をするという気持や、何が何でも出塁する、何が何でも1点をとる等々という、「魂」が薄れているのではないかと自問したくなる場面が何度もあった。
 もちろん、技術も足りないことはわかっている。しかし、技術の前提となる「魂」が欠如していたことに気が付いた。当たり前のことであるが、当たり前のことがなかなかできないのが自分の弱さだ。昨年、タイトルをもらえて嬉しかったが、表面的な記録に心を奪われ、一番大切なキングスの野球魂をどこかにおいてきてしまった。
 高乗和監督のいう「試合の流れ」、会長の「気合いを入れろー!」という掛け声や「集中!集中!」という掛け声、涌井コーチの「ユニホームをよごせー」の声、中川主将の全力疾走、石井コーチの根性捕り等々(例を挙げればキリがないが)、これらのキングス魂をもう一度しっかりと身につけたいと思います。そして、この魂を基盤として、高度な野球技術を一つ一つ身につけていこうと思います。
今年もチームの勝利に対して、貪欲に行きます!

                                                 
2002年4月7日
高乗智之

                                                   
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