<2005年編>
3月27日
今季初参加の先週、非常に楽しい時間を過ごすことが出来ました。
小人数ながらも元気はつらつ。肌寒い中でも元気良く。コーチの指導は熱を帯び、指導を受ける選手たちも真剣そのもの。
聞こえる会話は野球に関することばかり…やっぱりキングスは野球バカの集まりですね。
そんな人たちに囲まれて、幸せを感じました。
練習中、中川さんから興味深い話を聞きました。
「投手は、打者に理想的なスイングをさせないことを考えている」
「スイングを崩すために、変化球などを投げてタイミングを外す」
なるほど〜。私もかつて投球を組み立てていましたが、「相手の予想を裏切る」「打てないところに投げさせる」ということしか考えていませんでした。同じ事なのかもしれせんが、「理想的なスイングをさせない」「スイングを崩す」という発想は全くなかったのです。野球の新しい見方・考え方を知ることができて、すごく嬉しかったです。
こんな喜びを1つずつ重ねていきながら、今年も皆さんと一緒に野球を楽しんでいきたいと思います。
4月17日
私が初めて国立の大会を見たのは、一昨年の秋。
1、2回戦は快勝。準決勝でサドンデスを制し、決勝はトクナオさんがノーヒットノーランを達成。優勝旗を手にしました。
久しぶりの優勝ということを聞き、「毎回優勝してもおかしくないのでは?」と不思議に思いましたが、昨年の春・秋と敗れ、国立で4回勝つことの難しさを私も感じました。
キングスの野球は勝敗だけではない。でも、国立の大会は優勝にこだわりたい。
そんな皆さんの気持ちが、ようやく私にも言葉だけでなく実感として理解できるようになってきました。
今日の1回戦。どんな試合だったでしょうか。全員で考える野球ができたでしょうか。
目の前の相手に足元をすくわれてはいないでしょうか。
「心配のし過ぎ」「キングスを見くびるな!」と皆さんが私のこの文章を笑い飛ばし、勝利の報告をしてくださることを心から願っています。国立の優勝旗が再びキングスに戻ってきますように…。
5月1日
ヒットの多いチームが勝つとは限らない。ヒットが出れば点数が入るというわけではない。
先週の試合は、そんな言葉を実感させるものでした。
本当に感覚としか言いようがないのですが、初回に連続ヒットが出た時、喜びながらも私は「キングスのペースではない」と感じていました。
ヒットさえも相手のペースで「打たされている」ような雰囲気。
満塁というチャンスも、相手チームの「想定内」であるような流れ。
大チャンスであるにも関わらず、点数が入らない予感。
結果的に私の勘は当たってしまったわけですが、そういうニオイ(?)を皆さんも感じていたのではないでしょうか。
もちろん、逆の感覚が働くこともあります。
ヒットが出なくても、チャンスが転がり込んで得点できそうな予感。
何もない状態からでも、2~3点取れてしまうような雰囲気。
試合によって、そんな流れや雰囲気を感じさせる「野球」というスポーツは、本当に不思議だなぁと思います。
その流れや雰囲気を、自分たちのモノにしていくことが、「強くなる」「実力がつく」ということなのでしょうか?
ベンチで試合を観ながら、こんなことを考えていました。
5月22日
5月4日の壮絶な試合。話は出尽くしたかもしれませんが…最後の最後で優勝を逃した理由を私の立場から。
最終回の守備。キングス5点リード。ビデオの様子を見るため立ち上がった私に、審判団の一人が声を掛けた。
審判 「チームで一番活躍した人は誰?最優秀選手賞を決めておいて」
私 「えっ?はい、わかりました。」
「(満面の笑顔で)涌井さ〜ん、最優秀選手を決めてください、ですって」
そうか、すごいなぁ優勝しちゃうんだ♪などと思いながら、ビデオのもとに向かった私。
しかし、ここで冷静なもう一人の私が心の中で囁いていた。
「まだ試合は終わってない。この試合、何が起こるかわからない。最優秀選手を決めるのはまだ早い!!」
そんな思いを抱きつつ、でも何もできないまま、悪夢のような連打で相手チームに得点が重ねられた。
…サヨナラ負け。絶対、私のせいだと思いました。
あの時、「まだ試合は終わっていません。優勝したわけではありませんから、最優秀選手なんて決められません!」
こんな風に言えていたら、優勝できていたのではないかと…皆さん、本当にごめんなさい(涙)
5月29日
私はベンチで、相手チームに対して感情的になることが多いのですが、先週の試合でも然りでした。
し〜んとしたベンチ、緊迫感のない雰囲気。
ようやく声を出したかと思えば、「投げてもらえ」と四球を狙うような言葉。
満塁の場面で、「ここで打ったら帰って良いぞ」とふざけた言葉。
彼らは貴重な時間を使って、一体何をしに来ているんだろう…もったいない!
キングスに入って、本当に良かったと改めて感じました。
お互いに叱咤激励し、刺激しあい、雰囲気を盛り上げるような声、声、声。
レフトからの叫び声(斉藤さん)、ベンチでの絶え間ない声(土居君)、永井さんに対する愛情たっぷりの声(トクナオさん)…
挙げればキリがありません。
そして、その声に応えるようなバッティング!最高に楽しい2時間をありがとうございました。
相手チームにも、こんな楽しさを味わって欲しいものですね。同じ野球をやる仲間として…。
6月5日
草野球はもちろん、小・中学生の野球、足を伸ばして甲子園へ高校野球、神宮へ大学野球や大好きなヤクルトの試合…などなど、キングスの仲間に入れていただいてから、いろいろな野球を見る機会が多くなりました。
どんな野球を見ていても思うのですが、白球を見ると、グランドで輝いている選手たちを見ると、 ベンチから大きい声を出す熱い指導者たちを見ると・・・
外から見ている私まで興奮してくるのはナゼでしょう。
私なりの答え。それはやはり一生懸命な姿が、見ている側の心を動かすということ。
先週の練習でも、必死に広瀬コーチの指示を聞いてバットを振る皆さんの姿、砂川さんのバント指導を真剣に聞いていた皆さんの姿、懸命にノックを受ける皆さんの姿に私はジーンとなっていました。
お金に代えられない価値がここにある。
私の確かな居場所がここにある。そう感じられる幸せ。
野球というスポーツ、そしてキングスの皆さんに、改めて感謝したいと思います。
7月24日
試合前、メンバー表を審判のイトウさんに渡しに行くと、彼の足元からプロテクターのようなものが見えました。
「審判の方も、こんなものを着けているんですね」
私のこの一言がきっかけになり、イトウさんは審判の防具について色々と教えてくださいました。
着用しないと不安であること、着用しても当たり所が悪くてケガをする場合があること、しっかりした防具でないと、防具の上から当たっても骨折の可能性があること(仲間が2名ほど骨折したとか)。
話の内容ももちろんですが、その話しぶりから私は「審判としての誇り」「プロ意識」を強く感じました。
皆さんがグローブやバットにこだわりを持つように、審判の方も道具や防具にこだわりを持っています。
そしてキングスが「野球の哲学」を持つように、審判の方もご自身の「審判哲学」を持ち野球に向き合っているのでしょう。
試合中は審判に対してつい文句を言ってしまいがちですが、黒子に徹し、危険でも決して球から逃げず、熱い哲学・信念を持ってジャッジを行なう審判には、しっかりと感謝すべきだなぁ…と感じました。
今まで見過ごしがちだった審判の存在について、認識を新たにしました。
8月21日
以前も書いたように、私は相手チームの発言・ヤジに対して選手以上にかなり感情的になります。
これは、故意的なプレーに関しても同様です。
7日の試合、土居投手の球数を増やして早くバテさせようと、ファールで必要以上に粘るバッターが見られました。
当日はあからさまな言動にイライラしていた私ですが、よく考えた末、「野球はそういうスポーツだ」という結論に至りました。
野球は「相手の嫌がることをする」スポーツ。打ちにくい所に投げ、捕りにくい所に打ち、油断しているスキをつく。
ヤジも同じで、相手の嫌がる部分を刺激し、平常心にさざ波をたてる。
もちろん限度はありますが、むしろそれなりの範囲内で「相手の嫌がる言動」を取るべきなのではないでしょうか。
事実、土居投手の投球数は、相手投手の2倍弱でした。
「いやらしいプレー」にはもちろん技術も必要。
「すがすがしいプレー」を基本としながら、要所要所で「いやらしいプレー」のできるチームになれば、キングスは更に強くなれるのではないでしょうか。
11月3日
久しぶりにキングスに参加した23日。
ウズウズしていた私は、皆さんからちょっと離れて軽く体を動かしていました。
ストレッチをしながらぼーっとしていた私の目に入ってきたのは、ひたすら素振りをしまくる姿、バットを使って工夫して練習している姿、ノックしている姿、そしてもちろん熱心にティーをしている姿…。
ぼんやりしている姿は全くなく、各選手が本当に熱心に野球に打ち込んでいました。
わかっていたことだけれど、やっぱりキングスは野球を心から愛している人が集まっているのだなぁと改めて感じました。
ちょっと離れたところから見ると、また違った印象に見えますね。
野球に一生懸命取り組む皆さんの姿が、今まで以上にとてもカッコ良く見えました。
ちょっと離れて客観的に見る…もしかしたらプレー・技術向上にも活かされるかも?
具体的には思いつかないのですが、意識的にでも試してみるのはいかがでしょうか?
11月13日
私は興奮すると、周りが見えなくなります。すごく感情的になります。その気持ちを発散させたくなります。
試合に負けた時には、自分が一番悔しく思っているような錯覚に陥ります…。
でも先週の試合終了後、集まっていた皆さんの表情を見た時に、自分が一番悔しいだなんて思っていたことを恥じました。
皆さんの表情を見ていると、まるでそれぞれの心の声が聞こえてくるようでした。後悔してる、信じられないと思ってる、あっという間に終わってしまったと感じてる、もっと何か出来たんじゃないかと考えている、会長に対して申し訳なく思っている…。
私はなんだか安心しました。
皆さんが心から本気だということ、どうしても勝ちたかったのだということ、そして全員がその気持ちだったということ、それらが皆さんの表情から読み取れたからです。
後ろ向きな「ナゼだ?」「どうして出来なかったんだ?」ではなく、「これからどうすれば良いのか」「いま何をすべきか」を考えていきましょう!
野球への真摯な気持ちは、絶対にキングスが一番です。来年こそ優勝旗を取り返して、またビールかけをしましょう!!
|
2005年シーズン中 |
|
 |